2011年 02月 21日
オーストリアン・クロコダイル |
先日、何気なくヤフオクを見ていたら、オーストリーの電気機関車・1020型がなかなか良い価格で出品されていたので、参戦してみました。結果は見事?不戦勝、落札いたしました。
実物は見たことありませんが、昔、雑誌で見て以来ずっと気になっていた機関車でした。1940年から貨物用として製造され、主にブレンナー峠やアールベルグ峠などのアルプス越えに使用されていたそうです。1940年オーストリー製、というと世界史に詳しい方なら「んっ?」と思われるはず。実はこの機関車はドイツ製なのです。オーストリーは1938年、ヒトラー率いるナチス・ドイツに併合されてしまいます。その時代にドイツ国鉄の車両として製造、大戦中も運用されていましたが、終戦後、オーストリーに残っていた車両がそのままオーストリー国鉄に編入され、1020型とされました。なので、ドイツ国鉄にも同形のE194型という機関車が存在します。E194型が落ち着いたグリーンなのに対し、1020型はド派手なオレンジに。オーストリーはオレンジ色が好きなんでしょうね~
この時代の機関車はボンネットスタイルが特徴的で、その姿がワニを連想させる為、“クロコダイル”型と呼ばれています。しかしボンネットスタイルの機関車なら、アメリカやイギリス、そして日本にも存在していましたが、それらは“クロコダイル”と呼ぶことはありません。左の写真、手前は日本の機関車です。スタイルは似てますが…
それはたぶん構造的なものも関係しているのでしょう。“クロコダイル”と呼ばれる機関車達はアルプス越えの急カーブに対応するため、ボンネット部が台車枠に固定され、運転席のある中央部とは連接構造となっています。カーブを通過する際、車体がウネウネと動くところからワニ=“クロコダイル”を連想したのでしょう。ヨーロッパにワニはいないのに、なぜワニを連想したのかは定かではありません…
機関車で“クロコダイル”というと、スイスの1919年製の電気機関車・Be6/8型のほうが有名です。ユーチューブに動画がありました↓
このスタイルならワニといわれても納得しますね。ロット式駆動がシブイです。シビレます(笑)
1020型の動画も無いものかと探したところ、ありました。現役は退いたようですが、動態保存機としてまだ活躍しているようです。オレンジ色ではないのが少し残念?
話を模型に戻して、この機関車を模型化しているのは、ドイツのメーカー「フライシュマン」。国産の車両に比べてかなり精巧です。しかし普通に買うと、Nスケール国産機関車6台分のお値段! 今回は半値以下で入手しました。レアな機関車な為、ヤフオクに出るのも稀でしょう。そういう意味では良い買い物でした。
上の写真ではEF63と並べてみました。1020型が1/160スケールなのに対し、EF63が1/150。それでも1020型の方が大型なので、実物は相当デッカイのでしょうね~
実車は貨物機ということですが、外国型の貨物車両など持っておりません。国産車両をそれらしくつないでみますが、どこかアンバランス、どこか昭和的…
走行はというと、ゆっくりながらも力強く、重量列車を牽引しても登り坂で立ち往生することはありません。
↑これならシックリ!? イヤ、少しハデ過ぎるか… オリエントエクスプレスの先頭に立たせてみました。20年ほど前、日本にやってきた車両です。国内メーカーより模型化されてます。
いつかはこんな歴史的な機関車を間近で見てみたいものですね~♪
実物は見たことありませんが、昔、雑誌で見て以来ずっと気になっていた機関車でした。1940年から貨物用として製造され、主にブレンナー峠やアールベルグ峠などのアルプス越えに使用されていたそうです。1940年オーストリー製、というと世界史に詳しい方なら「んっ?」と思われるはず。実はこの機関車はドイツ製なのです。オーストリーは1938年、ヒトラー率いるナチス・ドイツに併合されてしまいます。その時代にドイツ国鉄の車両として製造、大戦中も運用されていましたが、終戦後、オーストリーに残っていた車両がそのままオーストリー国鉄に編入され、1020型とされました。なので、ドイツ国鉄にも同形のE194型という機関車が存在します。E194型が落ち着いたグリーンなのに対し、1020型はド派手なオレンジに。オーストリーはオレンジ色が好きなんでしょうね~
この時代の機関車はボンネットスタイルが特徴的で、その姿がワニを連想させる為、“クロコダイル”型と呼ばれています。しかしボンネットスタイルの機関車なら、アメリカやイギリス、そして日本にも存在していましたが、それらは“クロコダイル”と呼ぶことはありません。左の写真、手前は日本の機関車です。スタイルは似てますが…
それはたぶん構造的なものも関係しているのでしょう。“クロコダイル”と呼ばれる機関車達はアルプス越えの急カーブに対応するため、ボンネット部が台車枠に固定され、運転席のある中央部とは連接構造となっています。カーブを通過する際、車体がウネウネと動くところからワニ=“クロコダイル”を連想したのでしょう。ヨーロッパにワニはいないのに、なぜワニを連想したのかは定かではありません…
機関車で“クロコダイル”というと、スイスの1919年製の電気機関車・Be6/8型のほうが有名です。ユーチューブに動画がありました↓
このスタイルならワニといわれても納得しますね。ロット式駆動がシブイです。シビレます(笑)
1020型の動画も無いものかと探したところ、ありました。現役は退いたようですが、動態保存機としてまだ活躍しているようです。オレンジ色ではないのが少し残念?
話を模型に戻して、この機関車を模型化しているのは、ドイツのメーカー「フライシュマン」。国産の車両に比べてかなり精巧です。しかし普通に買うと、Nスケール国産機関車6台分のお値段! 今回は半値以下で入手しました。レアな機関車な為、ヤフオクに出るのも稀でしょう。そういう意味では良い買い物でした。
上の写真ではEF63と並べてみました。1020型が1/160スケールなのに対し、EF63が1/150。それでも1020型の方が大型なので、実物は相当デッカイのでしょうね~
実車は貨物機ということですが、外国型の貨物車両など持っておりません。国産車両をそれらしくつないでみますが、どこかアンバランス、どこか昭和的…
走行はというと、ゆっくりながらも力強く、重量列車を牽引しても登り坂で立ち往生することはありません。
↑これならシックリ!? イヤ、少しハデ過ぎるか… オリエントエクスプレスの先頭に立たせてみました。20年ほど前、日本にやってきた車両です。国内メーカーより模型化されてます。
いつかはこんな歴史的な機関車を間近で見てみたいものですね~♪
by adv-kou
| 2011-02-21 19:54
| 鉄道
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Comments(2)