2008年 08月 17日
東北大陸・ぐるっと周遊 2,302キロ |
8/10(日)から8/16(土)まで、東北を走っていました。総走行距離は2,302キロ。海を見て、山を見て、ダートを走って、時には観光してみたりと、きままな旅でした。
写真:下北半島・尻屋崎にて
●8月10日 日曜日 東京~新潟~秋田・鳥海山
深夜に出発してETC割引をフル活用するつもりが、なかなか寝付けず、5時出発となりました。薄暗い街を走りぬけ、練馬から関越道へ入り、新潟に向けてひた走ります。どんよりしていた関東とは打って変って、新潟はとても良い天気。青々とした田んぼを横目に見ながら快走します。
栄PAで小休止したとき、何気にエンジンオイルを見ると、minラインギリギリ… これからというときコレはヤバイ! しかし数々のトラブルを乗り越えてきたじゃないか。エンジンが生きていればどうにでもなる! オイルを継ぎ足して走ることを決めます。しかし、オイルなんだっけ…? そこでムックさんにメールし、教えてもらいました。ムックさん、助かりました! 携帯で調べると、近くに南海部品があることがわかったので、黒崎PAで降りて南海部品へ。30分ほどお店が開くのを待って、オイルを買います。推奨品の「Motorex POWER SYNT 4T」は売っていなかったので、カストロールの15w-50を1L買ってパニアの中へ放り込みます。とりあえず一安心。
新潟亀田ICから日本海東北道に乗って中条まで。ここで心配になって、先ほど買ったオイルを入れました。ノズルを貰い忘れたので、チラシを折って流し込みました。あんな物でもないと非常に困りますね~
海岸線の113号を走って村上市外に入ります。羽越本線を渡る陸橋を降りて「笹川流れはこちら」の看板を見ると、キターーッ! しばらくは海岸沿いの345号をのんびり走ります。それにしても海水浴客が多いこと! まさにハイシーズン。オフシーズンは寂しいぐらいに誰もいないのですが、そのギャップが凄いです。バイクを止めて写真を撮るような雰囲気でもないので、心の故郷・笹川流れを心のシャッターで脳裏に焼き付けつつ先を急ぎます。
勝木で7号線に合流しても、しばらくは海沿いを走ります。途中、コンビニで昼飯&補給をしたり、燃料を入れたりしつつ、庄内平野を突っ切り、鳥海山の東側を巻く、ダート30キロの手代・奥山林道へ入ります。
この林道、5年前に走ったときはエグレが酷く、苦戦しましたが、今回は一部深砂利があって気を使いましたが、問題なく通過。あ、問題ありました。それはパニア。走りながら考えたら、パニアつけてフル装備で林道走るの初めてでした~ GWは結局雪に閉ざされ、走らなかったんだ。振り分けバック装着時とはまた違った感じで、フロントがフワフワなのに、リアが強烈にグリップします。いつもと異なる挙動におっかなびっくりしながら、妥協点を探りつつの走りになりました。
↓鳥海山がチラッと見えるところがあります。
林道を走り終え、左に曲がり、鳥海山の秋田・矢島側登山口の祓川を目指します。この日はここでキャンプ。登山基地なので、便利な施設は一切ありませんが、料金は無料。しかも目の前には鳥海山、そして下界が見下ろせる高台なので、ロケーションは最高。私の他にテントは2張のみで、とても静か。本来車両は乗り入れできないそうなのですが、電源確保の為、大目に見てもらいました。
↓私のテン場
↓祓川の避難小屋よりテン場を。幕営の許可と水は避難小屋まで。
↓鳥海山を間近に
ご飯を食べ、お酒を飲みながら、空が暗くなっていくのを見つめます。
↓月と鳥海山
↓私のテント
夜は満天の星空! 山岳ムードたっぷりのとても良いテン場でした! この夜は彗星が見えるそうですが、お酒の力に負けて、ラジオの音とともに就寝。
●8月11日 月曜日 秋田・鳥海山~阿仁~白神~弘前~むつ・薬研
朝、暗いうちに起床。寝るのが早かったので起きるのも早い。テントの外に出て、明るくなるのを待ちます。
↓御来光ばかりに目が行きがちですが、日が出る1時間前ぐらいが一番綺麗です。
↓そして御来光
↓さ~っ、1日の始まりだっ! 今日も頼むよ、ADV!!
↓テントを撤収しパニアをつけて出発!
↓最後に竜ヶ原湿原に寄りました。鳥海山、ここから登ったなあ~ またいつか!
山を降り、32号で内陸側へと入ります。107号、30号、13号と繋いで県道308号へ。県道といっても峠越えはダート23キロ。入口に土砂崩れのためムニャムニャ…と書いてあった気がしますが、走っているのでよく見えません。岩見ダムを越えた辺りからダート。県道の割には結構荒れていますが、マップルも点線表示になっていない。名無し峠の碑の前で小休止。
↓峠の碑の前にて。
旧河辺町と旧阿仁町の境で、河北林道の開通記念の碑だそうです。(マップルより) 今は北秋田市と秋田市の境になっています。
ここにも通り抜け不可能の看板が… でもここまで来てしまった以上、引き返すのもロスだし、行けるところまで行ってみようということで、出発。道はかなり荒れていましたが、一部欠落箇所がある程度で無事走破、旧阿仁町へと抜けました。
道の駅・阿仁で休んだ後、国道105号で鷹巣をかすめ、田代相馬林道へ。白神山地を縦断する林道で、距離は36キロ。今まで乾燥しホコリっぽかったのに、ここは水溜りの嵐。いちいち避けるのも面倒だし、回避ゴケしてもつまらないので、突撃。途中で、沢渡りがあったのでそこで小休止。
↓涼しげ~ …!?
この時気が付きました。何かがプラプラしてる… そうです。サブライトのステーが折れて、ライトが宙ぶらりんになっていたのです。以前クラックが入ったので補強してもらったのですが、ADVの振動とダート走行の衝撃で折れて(千切れて?)しまいました。ライトは外してパニアの中へ。ケーブルはとりあえずタイで固定しました。作業をしていると地元のライダーらしきXRが対向よりやってきました。先の状況を聞くと、峠の向こうは大荒れで、引き返した方がいいとの事。折角ここまで来たので、行けるとこまで行ってみますと告げ、再び前進。相変わらず水溜りが多く、ADVも泥化粧の厚塗り状態。
↓峠から見る岩木山。雄大です!
峠を越えて、いよいよ大荒れだという斜面を下ります。ミラーもたたんで準備OK! コーナー一つ一つに気を使って走ります。このコーナーを曲がったら大荒れなのか、と思いつつ走っていたら麓に着いてしまいました。確かに道はエグレて荒れてはいますが、大荒れというほどではなかったです。
麓の雑貨屋さんの前で水分補給をしていると、お店のご夫婦が出てきてくださいました。いろいろと話しかけられましたが、津軽弁は地名以外まったくわからない! とりあえず笑顔(笑) 予想して受け答えをしていると、冷凍したりんごのパックを2袋貰いました☆ 津軽弁、恐るべし。
この後のルートですが、本当は竜飛崎を経由し、船で下北半島へ渡りたかったのですが、そもそも出発が1日遅れているので、断念。下北半島のみに絞って、ADVを走らせます。黒石ICで東北道に乗り、終点の青森東へ。途中ADモードに切り替わってました… 危ない危ない。高速を降り気合を入れなおして、4号線を西へと進みます。平内のコンビニで物資を調達。この時点で16時を回っていたので、下北半島へ行こうか行くまいか、かなり悩みました。結局、考えてる時間があったら前に進めよ、と思い、出発。野辺地から279号へと入ります。この279号、下北半島のマサカリの柄の部分を走るのですが、単調でともかく長い。走れど着かぬ下北半島。
ようやくむつ市に到着し、そこから4号を恐山へ上がり、そのまま薬研へ行きます。同じADV乗りのたまさんが少し前に国設薬研キャンプ場に泊まられたと書いてらっしゃったのを思い出し、走りました。「薬研」なんて、名前からして薬の研究所でもあるの?なんておもってましたが、「やげん」と読み、うっそうとした山の中の温泉街でした。早速キャンプ場に入りサイトを探しますが、ライダーがたくさん。私は邪魔にならないように端っこの森の中に設営しました。設営後、急いで民宿あすなろへ行き、入浴。夏場は風呂が欠かせませんね~ 近くには無料の露天風呂もあるそうですが、ブヨが大発生しているとの事です。
風呂も入ってさっぱりし、ADVでサイトに帰ろうとしたら、いきなり「あんた、GW関越走っていただろう!?」なんてかなり強い口調でおじさんに話しかけられました。戸惑いながら「何かご迷惑でも…?」と返すと、「オレはあんたをSAで見たんだよ。オレのすぐ前に止まったんだ。そのバイクだから間違いないと思うんだ。」 「はあ…」としか返しようがなかったです(笑) 確かにGW、軽井沢に行った時走ってましたが、私かもしれないし私じゃないかもしれない。よくわかりませんが、少しお話して笑顔でわかれました。ちょっと怖かった…
さて、サイトに戻ってラジオを聴きつつ、一人晩酌。ご飯も食べ終わって、先ほど貰った冷凍
りんごを食べていると、テントの外から「KTMさん、ご飯食べました~?」という声。テントから顔を出し、もう食べてしまいましたというと、ウニを買い過ぎたので食べにきませんかとのこと。うれしいお誘いだったので、冷凍りんごを持ってついていくと、確かに物凄い量の刺身。ドカティST乗りの方が大間で買ってきたそうで、隣にいたF650GS初期の方に声をかけて、2人で食べていたそうです。私を誘ってくださったのはGSの方。ライダーがたくさんいるので、いろいろ声をかけたそうなのですがつれない返事ばかりで、私のいる端っこまで来たそうです。印象的なのは、昔はキャンプ場に来ると酒を持ち寄って自然と宴会が始まったんだけど、今の人は一人が良いのかね~、という言葉。確かにこれだけライダーがいるのに、みんなテントの外で一人黙々とご飯を食べてる。旅の醍醐味って出会いじゃないのか~から始まり、バイクのウンチク等々を話し、かなり酔ったところで最後に線香花火をやってお別れ。ありがとうございました!
●8月12日 火曜日 薬研~大間崎~尻屋崎~恐山~七戸~岩手・国見温泉
昨日の影響でゆっくり起床。荷物をまとめて7時に出発。まずは本州最北端を極めようと、大間崎を目指します。地図を見ると、大間に伸びる林道が1本。しかもこれが一番近道。他の道は大きく迂回を強いられます。284号は舗装かと思いきやダート。ロードバイクが引き返していきました。我が方はノープログレム。ダートを走って大間崎へ直行。
↓本州最北端・大間崎
写真を撮っていると、爆音を立てながらアメリカンが続々とやってきました。早々に退散し、海岸線の279号を東へと向かいます。対向車線には薬研のキャンプ場で見かけたバイクが何台も。皆さん、舗装路を迂回してきたんですね~
大畑を過ぎ266号に入ると、おや…
踏切の跡。下北交通・大畑線の廃線跡でしょう。国鉄・大畑線の廃止が決定した時、後述の南部縦貫鉄道と競って獲得した下北交通でしたが、乗客現象に歯止めが掛からず、2001年に廃止となりました。後ろの看板には「この踏切は廃止致しました」の文字。寂しいですね。
266号を快走していると、道の脇にカブが落ちているではありませんか! 自動車の人が助けているので止まって救出に加わります。おじいさんが乗っており、どういうわけか脇に落ちてしまったようです。幸い擦り傷程度ですが、高齢者の運転の問題は今後増えそうですね。
6号にでて、尻屋崎に向けて快走、と思いきやトラックが多く煙い。尻屋崎は鉄道ファンには有名で、かつて石灰石を鉱山から運び出すトロッコが走っていました。今ではそのトロッコは廃止されベルトコンベアに変わっていますが、保存されているトロッコがありました↓
実はあまり期待していなかった尻屋崎でしたが、行ってみると大間崎みたいに俗っぽくなくて、なんて良いところ! まずは海岸に下りてみました↓
↓灯台の真下です。
上にあがってみると、草原の中に灯台と、ひなびた土産物屋が1件。しかもあちこちにお馬さんが。寒立馬といってこのあたりに放牧されています。岬の入口には脱走防止のゲートもありました。ここで少し早い昼食を取ります。今回の旅で初・うまいもの! ホタテいくら丼↓
灯台と海と馬と、そしてADVを見ながら、テラスで食します。なんて贅沢なんだ! とってもおいしかったですよ!
↓お馬さんの親子と我が鉄馬
ゆっくり休んだ後、大畑まで戻り燃料を入れて、恐山へ向かいます。大畑から恐山へはやっぱり林道を抜けるのが早いので、突っ切ります。4号線もそうでしたが、恐山へと続く道には、白いほっかぶりしたお地蔵さんのような物が多数立っています。ちょっと異様ですが、信仰の山ですからね。
恐山に到着し、駐車場に止めて中へと入ります。
恐山は、その名前からも「地獄」を連想しがちですが、「人が死ねばお山に行く」という素朴な信仰から垣間見えるように、天国であり地獄であり、すなわち死後の世界なんですね。宇曽利山湖の方はとても綺麗ですが、火山岩の方は殺伐としています。
念願の恐山も見たので、これより南下します。むつから279号を走って野辺地へ。野辺地では、高校生の時に泊まった東北本線「千曳」駅に寄ってみました。あの時も何も無かったのですが、今も何もありませんでした(笑) 木が大きくなったくらい。
↓あの時は下り線ホームの待合室(右側)で寝ました。(1996年)
続いて、思い出の地・七戸を目指します。七戸は、やはり高校生の時、南部縦貫鉄道のレールバスに乗って訪れた地。その後、南部縦貫鉄道は1997年に休止した後、2002年に廃止となってしまいました。名物はなんといっても元祖・レールバスで、トコトコと走る姿はコアなファンには有名でした。
4号線を南下し、かつて写真を撮るために途中下車した坪川駅を訪れてみました。1日5往復しかない南部縦貫鉄道だったので、この駅では2時間ほど暇を持て余したのですが…
↓10年以上の時が経ち、築堤には大木が生えていました。
↓在りし日の坪川駅に停車するレールバス。
↓鉄橋はすっかり撤去されてしまっていました。
↓坪川橋梁を渡るレールバス。
寂しい気持ちのまま、4号線を再び南下。しばらく走っていると、おや、道を間違えたかな? 5年前に来た時は1本道だったけど… どうやら新しく出来たバイパスに入ってしまったようです。それに道沿いには新幹線の七戸駅を作っている… あと2年ほどで開通するんだっけ。
何度か迷いながらも、南部縦貫鉄道の本社がある七戸駅にたどり着きました。バイパスが全線開通していないので、旧七戸駅前の道も旧道への迂回路として交通量が格段に増えました。旧七戸駅はというと、10年前から時間が止まっています。社屋に入り、タバコを吸っていた年配の社員さんをつかまえて、今も保存されている車両たちを見せていただきました。
↓縦貫の主力だったレールバス・キハ101と102。珍しい機械式(MT車のようにギアがある)
↓縦貫には大きすぎた元国鉄のキハ104。同系列の機体が大宮の鉄道博物館で動態保存されています。
↓除雪に活躍していたDB11。
↓営業時に在籍していた6両の車両すべてがこの車庫の中に。
営業を止めてから10年余り経過しているにもかかわらず、車両たちは今も大切に会社の車庫の中にあるので安心しました。廃止時、各地から譲って欲しいとの打診があったそうですが、すべてお断りしたそうです。静態保存だと、公園のSLのように次第に朽ちていき、最後は解体というのが目に見えているとの事。一方で、悲願である新幹線が開業したときに観光の目玉にできたら、とも考えているそうです。またいつの日か、元気に走るその姿を見せて欲しいものですね。
ちなみに南部縦貫鉄道は、鉄道廃止後に社名を南部縦貫に改め、タクシー事業や廃棄物回収等を行っております。車両については、有志が定期的に点検しているようです→こちら
思い出の地・七戸を後にし、4号線をひたすら南下。一戸から八戸道に乗り、一気に盛岡まで行きます。盛岡からは46号線を西に進み、県境の秘湯国見温泉・石塚旅館に素泊まり。テレビはなく、裸電球1つだけが灯る6畳部屋でしたが、これで十分。お風呂は内風呂2つと露天風呂があり、24時間入り放題。ラジオを聴きながら晩酌後、インナーシュラフに入って就寝。
●8月13日 水曜日 国見温泉~盛岡
今まで一貫して晴天続きでしたが、ここに来て曇り時々小雨。早朝、温泉に入ってご飯を食べ、7時前に出発。山を降りて盛岡市内の実家へと向かいます。8時過ぎに到着し。ADVから荷物を外してやって一休み。この日は買出しに行ったり、お墓参りに行ったりし、夜はたらふく飲んで食べて、布団の中で就寝。そうそう、5月に田植えした田んぼは順調に育っているようです。仕事の関係で稲刈りが微妙ですが、また来たいなあ~
●8月14日 木曜日 盛岡停滞
バイクにはまったく乗らず、停滞日。なのに天気が悪い。大雨です。どこへもいけず、テレビを見たり、昼寝をしたり。昼過ぎに小降りになったので、ぴょんぴょん舎へ冷麺セットを食べに行きます。奥州市で働く山岳部の後輩・takaが近くに来ているというので、イオンモールで合流し、そのまま実家へ。縁側に座って近状やバイクの話(彼もADV乗りになりました)などなど、変わりゆく空の色を見ながら話し込みました。夕ご飯を家でご馳走になって解散。この日もぐっすり。
●8月15日 金曜日 盛岡市街・盛岡~平潟
のんびりと過ごした実家ともお別れ。仲良くなったねこともお別れ。
昼前に盛岡市街に出て、姉夫婦と御家を賭けた大わんこそば大会! 私は北茨城への道のりも考えて53杯でダウン。あと10歳若ければ100杯越えなんて屁だったのに。
電車で実家に戻り支度をした後、14時前に盛岡を出発。高速に乗った瞬間に大雨。雨を切り裂きながら南下します。一部工事で渋滞してましたが、福島まで快調に南下。しかし福島から帰省渋滞に捕まります。パニア装備での渋滞通過は酷なので、おとなしく福島飯坂で高速を降ります。福島市街をかすめて、114号に入り阿武隈高地を駆けます。途中で399号へ進路を変え、ひたすら南下。夕日に染まる田んぼの中を走り、集落の中を走ります。一直線の道路の両脇には、送り火なのか家々の前で炎が上がっています。お盆ならではの幻想的な光景…
次第に暗くなり、森の中は一足先に真っ暗。HIDのハイビームで強力に前面を照らし出します。麓に着いた頃にはすでに真っ暗。平で燃料を入れて、6号を南下。真っ暗な空に何回も走る稲光を見ながら先を急ぎます。勿来の海岸を過ぎると、福島から茨城に入ります。さらば東北! そして平潟漁港方面に左折し、宿を目指します。
20時過ぎ、宿に到着。昨年秋に甲子林道をご一緒したlc8onlyさん、ムックさん、ざくそんさん、なかださん、あかつ隊長、周さんに仲間の方々と合流することができました。早速宴会に混ざります。しかし楽しい夜はあっという間。
●8月16日 土曜日 平潟~北茨城の林道~平潟~東京
朝方、ヒグラシが大合唱をしていました。朝食後、支度をしていると、ヘタレDakarさんも合流。あかつ隊長による、北茨城林道散策の始まりです!
どこをどう走っているのかまったく解りませんでしたが、ガレありエグレありの楽しい林道でした!
↓lc8onlyさんの950ADV-S
↓ざくそんさんの電脳アフリカツイン。後ほどロックオンされ、逃げるのに一苦労… 後ろはムックさん。
↓半日だけでしたが、楽しいツーリングでした!
山から降りて、水平線を見ながら海鮮丼を食べて解散。なかださんを初めとした東北チームとお別れして、関東チームは帰路に着きます。
高速のETCレーンでゲートが開かなかったので、突破したかな~と思いつつ走っていましたが、結局大丈夫でした。三郷から事故渋滞しているとの事なので、流山で高速を降ります。流山市内は物凄い渋滞。不本意ですが、触角を伸ばし、すり抜けモードに。途中で夕立にぶち当たりますが、外環道と首都高の下を走って何とかやり過ごします。しかし、高架がなくなり最後の最後でずぶ濡れ。しかも環七を越えたら降ってないし。
江北橋を越え、王子を抜けて18時前に無事帰着。帰って気がつきましたが、HIDライトのステーも折れていました。ツラーテック、ちゃんと耐久試験やってるのか~!? ステーは両サイド新規に制作するしかなさそうです。それとオイル交換。ADVMまでには間に合わせないと。
6泊7日、2,302キロ、とても楽しい旅でした! 東北の林道はロング&ハードで、景色も良いし楽しい! 綺麗な景色も見れたし、うまいもんもたくさん食べたし大満足です!
写真:下北半島・尻屋崎にて
●8月10日 日曜日 東京~新潟~秋田・鳥海山
深夜に出発してETC割引をフル活用するつもりが、なかなか寝付けず、5時出発となりました。薄暗い街を走りぬけ、練馬から関越道へ入り、新潟に向けてひた走ります。どんよりしていた関東とは打って変って、新潟はとても良い天気。青々とした田んぼを横目に見ながら快走します。
栄PAで小休止したとき、何気にエンジンオイルを見ると、minラインギリギリ… これからというときコレはヤバイ! しかし数々のトラブルを乗り越えてきたじゃないか。エンジンが生きていればどうにでもなる! オイルを継ぎ足して走ることを決めます。しかし、オイルなんだっけ…? そこでムックさんにメールし、教えてもらいました。ムックさん、助かりました! 携帯で調べると、近くに南海部品があることがわかったので、黒崎PAで降りて南海部品へ。30分ほどお店が開くのを待って、オイルを買います。推奨品の「Motorex POWER SYNT 4T」は売っていなかったので、カストロールの15w-50を1L買ってパニアの中へ放り込みます。とりあえず一安心。
新潟亀田ICから日本海東北道に乗って中条まで。ここで心配になって、先ほど買ったオイルを入れました。ノズルを貰い忘れたので、チラシを折って流し込みました。あんな物でもないと非常に困りますね~
海岸線の113号を走って村上市外に入ります。羽越本線を渡る陸橋を降りて「笹川流れはこちら」の看板を見ると、キターーッ! しばらくは海岸沿いの345号をのんびり走ります。それにしても海水浴客が多いこと! まさにハイシーズン。オフシーズンは寂しいぐらいに誰もいないのですが、そのギャップが凄いです。バイクを止めて写真を撮るような雰囲気でもないので、心の故郷・笹川流れを心のシャッターで脳裏に焼き付けつつ先を急ぎます。
勝木で7号線に合流しても、しばらくは海沿いを走ります。途中、コンビニで昼飯&補給をしたり、燃料を入れたりしつつ、庄内平野を突っ切り、鳥海山の東側を巻く、ダート30キロの手代・奥山林道へ入ります。
この林道、5年前に走ったときはエグレが酷く、苦戦しましたが、今回は一部深砂利があって気を使いましたが、問題なく通過。あ、問題ありました。それはパニア。走りながら考えたら、パニアつけてフル装備で林道走るの初めてでした~ GWは結局雪に閉ざされ、走らなかったんだ。振り分けバック装着時とはまた違った感じで、フロントがフワフワなのに、リアが強烈にグリップします。いつもと異なる挙動におっかなびっくりしながら、妥協点を探りつつの走りになりました。
↓鳥海山がチラッと見えるところがあります。
林道を走り終え、左に曲がり、鳥海山の秋田・矢島側登山口の祓川を目指します。この日はここでキャンプ。登山基地なので、便利な施設は一切ありませんが、料金は無料。しかも目の前には鳥海山、そして下界が見下ろせる高台なので、ロケーションは最高。私の他にテントは2張のみで、とても静か。本来車両は乗り入れできないそうなのですが、電源確保の為、大目に見てもらいました。
↓私のテン場
↓祓川の避難小屋よりテン場を。幕営の許可と水は避難小屋まで。
↓鳥海山を間近に
ご飯を食べ、お酒を飲みながら、空が暗くなっていくのを見つめます。
↓月と鳥海山
↓私のテント
夜は満天の星空! 山岳ムードたっぷりのとても良いテン場でした! この夜は彗星が見えるそうですが、お酒の力に負けて、ラジオの音とともに就寝。
●8月11日 月曜日 秋田・鳥海山~阿仁~白神~弘前~むつ・薬研
朝、暗いうちに起床。寝るのが早かったので起きるのも早い。テントの外に出て、明るくなるのを待ちます。
↓御来光ばかりに目が行きがちですが、日が出る1時間前ぐらいが一番綺麗です。
↓そして御来光
↓さ~っ、1日の始まりだっ! 今日も頼むよ、ADV!!
↓テントを撤収しパニアをつけて出発!
↓最後に竜ヶ原湿原に寄りました。鳥海山、ここから登ったなあ~ またいつか!
山を降り、32号で内陸側へと入ります。107号、30号、13号と繋いで県道308号へ。県道といっても峠越えはダート23キロ。入口に土砂崩れのためムニャムニャ…と書いてあった気がしますが、走っているのでよく見えません。岩見ダムを越えた辺りからダート。県道の割には結構荒れていますが、マップルも点線表示になっていない。名無し峠の碑の前で小休止。
↓峠の碑の前にて。
旧河辺町と旧阿仁町の境で、河北林道の開通記念の碑だそうです。(マップルより) 今は北秋田市と秋田市の境になっています。
ここにも通り抜け不可能の看板が… でもここまで来てしまった以上、引き返すのもロスだし、行けるところまで行ってみようということで、出発。道はかなり荒れていましたが、一部欠落箇所がある程度で無事走破、旧阿仁町へと抜けました。
道の駅・阿仁で休んだ後、国道105号で鷹巣をかすめ、田代相馬林道へ。白神山地を縦断する林道で、距離は36キロ。今まで乾燥しホコリっぽかったのに、ここは水溜りの嵐。いちいち避けるのも面倒だし、回避ゴケしてもつまらないので、突撃。途中で、沢渡りがあったのでそこで小休止。
↓涼しげ~ …!?
この時気が付きました。何かがプラプラしてる… そうです。サブライトのステーが折れて、ライトが宙ぶらりんになっていたのです。以前クラックが入ったので補強してもらったのですが、ADVの振動とダート走行の衝撃で折れて(千切れて?)しまいました。ライトは外してパニアの中へ。ケーブルはとりあえずタイで固定しました。作業をしていると地元のライダーらしきXRが対向よりやってきました。先の状況を聞くと、峠の向こうは大荒れで、引き返した方がいいとの事。折角ここまで来たので、行けるとこまで行ってみますと告げ、再び前進。相変わらず水溜りが多く、ADVも泥化粧の厚塗り状態。
↓峠から見る岩木山。雄大です!
峠を越えて、いよいよ大荒れだという斜面を下ります。ミラーもたたんで準備OK! コーナー一つ一つに気を使って走ります。このコーナーを曲がったら大荒れなのか、と思いつつ走っていたら麓に着いてしまいました。確かに道はエグレて荒れてはいますが、大荒れというほどではなかったです。
麓の雑貨屋さんの前で水分補給をしていると、お店のご夫婦が出てきてくださいました。いろいろと話しかけられましたが、津軽弁は地名以外まったくわからない! とりあえず笑顔(笑) 予想して受け答えをしていると、冷凍したりんごのパックを2袋貰いました☆ 津軽弁、恐るべし。
この後のルートですが、本当は竜飛崎を経由し、船で下北半島へ渡りたかったのですが、そもそも出発が1日遅れているので、断念。下北半島のみに絞って、ADVを走らせます。黒石ICで東北道に乗り、終点の青森東へ。途中ADモードに切り替わってました… 危ない危ない。高速を降り気合を入れなおして、4号線を西へと進みます。平内のコンビニで物資を調達。この時点で16時を回っていたので、下北半島へ行こうか行くまいか、かなり悩みました。結局、考えてる時間があったら前に進めよ、と思い、出発。野辺地から279号へと入ります。この279号、下北半島のマサカリの柄の部分を走るのですが、単調でともかく長い。走れど着かぬ下北半島。
ようやくむつ市に到着し、そこから4号を恐山へ上がり、そのまま薬研へ行きます。同じADV乗りのたまさんが少し前に国設薬研キャンプ場に泊まられたと書いてらっしゃったのを思い出し、走りました。「薬研」なんて、名前からして薬の研究所でもあるの?なんておもってましたが、「やげん」と読み、うっそうとした山の中の温泉街でした。早速キャンプ場に入りサイトを探しますが、ライダーがたくさん。私は邪魔にならないように端っこの森の中に設営しました。設営後、急いで民宿あすなろへ行き、入浴。夏場は風呂が欠かせませんね~ 近くには無料の露天風呂もあるそうですが、ブヨが大発生しているとの事です。
風呂も入ってさっぱりし、ADVでサイトに帰ろうとしたら、いきなり「あんた、GW関越走っていただろう!?」なんてかなり強い口調でおじさんに話しかけられました。戸惑いながら「何かご迷惑でも…?」と返すと、「オレはあんたをSAで見たんだよ。オレのすぐ前に止まったんだ。そのバイクだから間違いないと思うんだ。」 「はあ…」としか返しようがなかったです(笑) 確かにGW、軽井沢に行った時走ってましたが、私かもしれないし私じゃないかもしれない。よくわかりませんが、少しお話して笑顔でわかれました。ちょっと怖かった…
さて、サイトに戻ってラジオを聴きつつ、一人晩酌。ご飯も食べ終わって、先ほど貰った冷凍
りんごを食べていると、テントの外から「KTMさん、ご飯食べました~?」という声。テントから顔を出し、もう食べてしまいましたというと、ウニを買い過ぎたので食べにきませんかとのこと。うれしいお誘いだったので、冷凍りんごを持ってついていくと、確かに物凄い量の刺身。ドカティST乗りの方が大間で買ってきたそうで、隣にいたF650GS初期の方に声をかけて、2人で食べていたそうです。私を誘ってくださったのはGSの方。ライダーがたくさんいるので、いろいろ声をかけたそうなのですがつれない返事ばかりで、私のいる端っこまで来たそうです。印象的なのは、昔はキャンプ場に来ると酒を持ち寄って自然と宴会が始まったんだけど、今の人は一人が良いのかね~、という言葉。確かにこれだけライダーがいるのに、みんなテントの外で一人黙々とご飯を食べてる。旅の醍醐味って出会いじゃないのか~から始まり、バイクのウンチク等々を話し、かなり酔ったところで最後に線香花火をやってお別れ。ありがとうございました!
●8月12日 火曜日 薬研~大間崎~尻屋崎~恐山~七戸~岩手・国見温泉
昨日の影響でゆっくり起床。荷物をまとめて7時に出発。まずは本州最北端を極めようと、大間崎を目指します。地図を見ると、大間に伸びる林道が1本。しかもこれが一番近道。他の道は大きく迂回を強いられます。284号は舗装かと思いきやダート。ロードバイクが引き返していきました。我が方はノープログレム。ダートを走って大間崎へ直行。
↓本州最北端・大間崎
写真を撮っていると、爆音を立てながらアメリカンが続々とやってきました。早々に退散し、海岸線の279号を東へと向かいます。対向車線には薬研のキャンプ場で見かけたバイクが何台も。皆さん、舗装路を迂回してきたんですね~
大畑を過ぎ266号に入ると、おや…
踏切の跡。下北交通・大畑線の廃線跡でしょう。国鉄・大畑線の廃止が決定した時、後述の南部縦貫鉄道と競って獲得した下北交通でしたが、乗客現象に歯止めが掛からず、2001年に廃止となりました。後ろの看板には「この踏切は廃止致しました」の文字。寂しいですね。
266号を快走していると、道の脇にカブが落ちているではありませんか! 自動車の人が助けているので止まって救出に加わります。おじいさんが乗っており、どういうわけか脇に落ちてしまったようです。幸い擦り傷程度ですが、高齢者の運転の問題は今後増えそうですね。
6号にでて、尻屋崎に向けて快走、と思いきやトラックが多く煙い。尻屋崎は鉄道ファンには有名で、かつて石灰石を鉱山から運び出すトロッコが走っていました。今ではそのトロッコは廃止されベルトコンベアに変わっていますが、保存されているトロッコがありました↓
実はあまり期待していなかった尻屋崎でしたが、行ってみると大間崎みたいに俗っぽくなくて、なんて良いところ! まずは海岸に下りてみました↓
↓灯台の真下です。
上にあがってみると、草原の中に灯台と、ひなびた土産物屋が1件。しかもあちこちにお馬さんが。寒立馬といってこのあたりに放牧されています。岬の入口には脱走防止のゲートもありました。ここで少し早い昼食を取ります。今回の旅で初・うまいもの! ホタテいくら丼↓
灯台と海と馬と、そしてADVを見ながら、テラスで食します。なんて贅沢なんだ! とってもおいしかったですよ!
↓お馬さんの親子と我が鉄馬
ゆっくり休んだ後、大畑まで戻り燃料を入れて、恐山へ向かいます。大畑から恐山へはやっぱり林道を抜けるのが早いので、突っ切ります。4号線もそうでしたが、恐山へと続く道には、白いほっかぶりしたお地蔵さんのような物が多数立っています。ちょっと異様ですが、信仰の山ですからね。
恐山に到着し、駐車場に止めて中へと入ります。
恐山は、その名前からも「地獄」を連想しがちですが、「人が死ねばお山に行く」という素朴な信仰から垣間見えるように、天国であり地獄であり、すなわち死後の世界なんですね。宇曽利山湖の方はとても綺麗ですが、火山岩の方は殺伐としています。
念願の恐山も見たので、これより南下します。むつから279号を走って野辺地へ。野辺地では、高校生の時に泊まった東北本線「千曳」駅に寄ってみました。あの時も何も無かったのですが、今も何もありませんでした(笑) 木が大きくなったくらい。
↓あの時は下り線ホームの待合室(右側)で寝ました。(1996年)
続いて、思い出の地・七戸を目指します。七戸は、やはり高校生の時、南部縦貫鉄道のレールバスに乗って訪れた地。その後、南部縦貫鉄道は1997年に休止した後、2002年に廃止となってしまいました。名物はなんといっても元祖・レールバスで、トコトコと走る姿はコアなファンには有名でした。
4号線を南下し、かつて写真を撮るために途中下車した坪川駅を訪れてみました。1日5往復しかない南部縦貫鉄道だったので、この駅では2時間ほど暇を持て余したのですが…
↓10年以上の時が経ち、築堤には大木が生えていました。
↓在りし日の坪川駅に停車するレールバス。
↓鉄橋はすっかり撤去されてしまっていました。
↓坪川橋梁を渡るレールバス。
寂しい気持ちのまま、4号線を再び南下。しばらく走っていると、おや、道を間違えたかな? 5年前に来た時は1本道だったけど… どうやら新しく出来たバイパスに入ってしまったようです。それに道沿いには新幹線の七戸駅を作っている… あと2年ほどで開通するんだっけ。
何度か迷いながらも、南部縦貫鉄道の本社がある七戸駅にたどり着きました。バイパスが全線開通していないので、旧七戸駅前の道も旧道への迂回路として交通量が格段に増えました。旧七戸駅はというと、10年前から時間が止まっています。社屋に入り、タバコを吸っていた年配の社員さんをつかまえて、今も保存されている車両たちを見せていただきました。
↓縦貫の主力だったレールバス・キハ101と102。珍しい機械式(MT車のようにギアがある)
↓縦貫には大きすぎた元国鉄のキハ104。同系列の機体が大宮の鉄道博物館で動態保存されています。
↓除雪に活躍していたDB11。
↓営業時に在籍していた6両の車両すべてがこの車庫の中に。
営業を止めてから10年余り経過しているにもかかわらず、車両たちは今も大切に会社の車庫の中にあるので安心しました。廃止時、各地から譲って欲しいとの打診があったそうですが、すべてお断りしたそうです。静態保存だと、公園のSLのように次第に朽ちていき、最後は解体というのが目に見えているとの事。一方で、悲願である新幹線が開業したときに観光の目玉にできたら、とも考えているそうです。またいつの日か、元気に走るその姿を見せて欲しいものですね。
ちなみに南部縦貫鉄道は、鉄道廃止後に社名を南部縦貫に改め、タクシー事業や廃棄物回収等を行っております。車両については、有志が定期的に点検しているようです→こちら
思い出の地・七戸を後にし、4号線をひたすら南下。一戸から八戸道に乗り、一気に盛岡まで行きます。盛岡からは46号線を西に進み、県境の秘湯国見温泉・石塚旅館に素泊まり。テレビはなく、裸電球1つだけが灯る6畳部屋でしたが、これで十分。お風呂は内風呂2つと露天風呂があり、24時間入り放題。ラジオを聴きながら晩酌後、インナーシュラフに入って就寝。
●8月13日 水曜日 国見温泉~盛岡
今まで一貫して晴天続きでしたが、ここに来て曇り時々小雨。早朝、温泉に入ってご飯を食べ、7時前に出発。山を降りて盛岡市内の実家へと向かいます。8時過ぎに到着し。ADVから荷物を外してやって一休み。この日は買出しに行ったり、お墓参りに行ったりし、夜はたらふく飲んで食べて、布団の中で就寝。そうそう、5月に田植えした田んぼは順調に育っているようです。仕事の関係で稲刈りが微妙ですが、また来たいなあ~
●8月14日 木曜日 盛岡停滞
バイクにはまったく乗らず、停滞日。なのに天気が悪い。大雨です。どこへもいけず、テレビを見たり、昼寝をしたり。昼過ぎに小降りになったので、ぴょんぴょん舎へ冷麺セットを食べに行きます。奥州市で働く山岳部の後輩・takaが近くに来ているというので、イオンモールで合流し、そのまま実家へ。縁側に座って近状やバイクの話(彼もADV乗りになりました)などなど、変わりゆく空の色を見ながら話し込みました。夕ご飯を家でご馳走になって解散。この日もぐっすり。
●8月15日 金曜日 盛岡市街・盛岡~平潟
のんびりと過ごした実家ともお別れ。仲良くなったねこともお別れ。
昼前に盛岡市街に出て、姉夫婦と御家を賭けた大わんこそば大会! 私は北茨城への道のりも考えて53杯でダウン。あと10歳若ければ100杯越えなんて屁だったのに。
電車で実家に戻り支度をした後、14時前に盛岡を出発。高速に乗った瞬間に大雨。雨を切り裂きながら南下します。一部工事で渋滞してましたが、福島まで快調に南下。しかし福島から帰省渋滞に捕まります。パニア装備での渋滞通過は酷なので、おとなしく福島飯坂で高速を降ります。福島市街をかすめて、114号に入り阿武隈高地を駆けます。途中で399号へ進路を変え、ひたすら南下。夕日に染まる田んぼの中を走り、集落の中を走ります。一直線の道路の両脇には、送り火なのか家々の前で炎が上がっています。お盆ならではの幻想的な光景…
次第に暗くなり、森の中は一足先に真っ暗。HIDのハイビームで強力に前面を照らし出します。麓に着いた頃にはすでに真っ暗。平で燃料を入れて、6号を南下。真っ暗な空に何回も走る稲光を見ながら先を急ぎます。勿来の海岸を過ぎると、福島から茨城に入ります。さらば東北! そして平潟漁港方面に左折し、宿を目指します。
20時過ぎ、宿に到着。昨年秋に甲子林道をご一緒したlc8onlyさん、ムックさん、ざくそんさん、なかださん、あかつ隊長、周さんに仲間の方々と合流することができました。早速宴会に混ざります。しかし楽しい夜はあっという間。
●8月16日 土曜日 平潟~北茨城の林道~平潟~東京
朝方、ヒグラシが大合唱をしていました。朝食後、支度をしていると、ヘタレDakarさんも合流。あかつ隊長による、北茨城林道散策の始まりです!
どこをどう走っているのかまったく解りませんでしたが、ガレありエグレありの楽しい林道でした!
↓lc8onlyさんの950ADV-S
↓ざくそんさんの電脳アフリカツイン。後ほどロックオンされ、逃げるのに一苦労… 後ろはムックさん。
↓半日だけでしたが、楽しいツーリングでした!
山から降りて、水平線を見ながら海鮮丼を食べて解散。なかださんを初めとした東北チームとお別れして、関東チームは帰路に着きます。
高速のETCレーンでゲートが開かなかったので、突破したかな~と思いつつ走っていましたが、結局大丈夫でした。三郷から事故渋滞しているとの事なので、流山で高速を降ります。流山市内は物凄い渋滞。不本意ですが、触角を伸ばし、すり抜けモードに。途中で夕立にぶち当たりますが、外環道と首都高の下を走って何とかやり過ごします。しかし、高架がなくなり最後の最後でずぶ濡れ。しかも環七を越えたら降ってないし。
江北橋を越え、王子を抜けて18時前に無事帰着。帰って気がつきましたが、HIDライトのステーも折れていました。ツラーテック、ちゃんと耐久試験やってるのか~!? ステーは両サイド新規に制作するしかなさそうです。それとオイル交換。ADVMまでには間に合わせないと。
6泊7日、2,302キロ、とても楽しい旅でした! 東北の林道はロング&ハードで、景色も良いし楽しい! 綺麗な景色も見れたし、うまいもんもたくさん食べたし大満足です!
by adv-kou
| 2008-08-17 13:26
| ツーリング
|
Comments(18)
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sino
at 2008-08-17 16:18
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お疲れさまでした。充電いっぱいでまた明日からがんばって働けますね(笑)。いつもながらに、文章と写真の上手さに実際に自分が観たような錯覚を覚えます。やっぱり、オフ車ですよねー。
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lc8only at 2008-08-17 16:27
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ヘタレDakar
at 2008-08-17 17:24
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長い、長~い旅、お疲れ様でした。ほんと各景色が目に浮かんでくるようです。
北茨城の帰り先に行ってしまって失礼しました(↑の方が飛ばすもので…)
私も高速代ケチって土浦北で降りて6号を走っていたら柏の辺りから夕立に巻き込まれました。三郷南からの外環もどしゃ降りでしたが、開き直ってそのまま走っていったら、ちょうどウェア洗濯とバイク洗車となりました(笑)
北茨城の帰り先に行ってしまって失礼しました(↑の方が飛ばすもので…)
私も高速代ケチって土浦北で降りて6号を走っていたら柏の辺りから夕立に巻き込まれました。三郷南からの外環もどしゃ降りでしたが、開き直ってそのまま走っていったら、ちょうどウェア洗濯とバイク洗車となりました(笑)
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航
at 2008-08-17 17:47
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>sinoさん
長文、お読みいただきましてありがとうございます。
過充電で逆にダウンしてしまうかも…
オフ車だと、道を選ばず進めるのが良いです。
しかし、ツーリングオフライダー、いませんね~
荷物を満載にして林道を走っているバイクには出会いませんでした。
長文、お読みいただきましてありがとうございます。
過充電で逆にダウンしてしまうかも…
オフ車だと、道を選ばず進めるのが良いです。
しかし、ツーリングオフライダー、いませんね~
荷物を満載にして林道を走っているバイクには出会いませんでした。
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航
at 2008-08-17 17:59
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航
at 2008-08-17 18:02
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>ヘタレDakarさん
昨日はお疲れ様でした!
猛烈な雨でしたね~ 雨続きで今日は涼しいですね。
夏ももう終わりでしょうか?
今度はお互いフル参加しましょう!
北海道、楽しんできてください!
レポート、楽しみにしています!
昨日はお疲れ様でした!
猛烈な雨でしたね~ 雨続きで今日は涼しいですね。
夏ももう終わりでしょうか?
今度はお互いフル参加しましょう!
北海道、楽しんできてください!
レポート、楽しみにしています!
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lc4adv at 2008-08-18 07:58
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柿色青色
at 2008-08-18 18:07
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東北いいですね。
東北版ツーリングマップルを持っているけど綺麗なままです(^^)
東北版ツーリングマップルを持っているけど綺麗なままです(^^)
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さんぞく
at 2008-08-18 18:46
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あかつ@仕事中!!!
at 2008-08-18 20:45
x
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航
at 2008-08-18 21:33
x
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航
at 2008-08-18 21:34
x
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航
at 2008-08-18 21:38
x
>さんぞくさん
先日はお疲れ様でした!
lc8onlyさん、ヘタレDakarさんに続いてレーンを潜ったのですが、
私の時はゲートが閉じました。
友部SAで聞いたら、カードに記録されているかどうかは、
出るときでないと解らないとのことです。
流山で有人レーンを通ったら、記録はされていますとの事でした。
お騒がせしました☆
ADVMに向けてライトステーの修理に全力を尽くします。
よろしかったら、ADVMにもご参加ください!
先日はお疲れ様でした!
lc8onlyさん、ヘタレDakarさんに続いてレーンを潜ったのですが、
私の時はゲートが閉じました。
友部SAで聞いたら、カードに記録されているかどうかは、
出るときでないと解らないとのことです。
流山で有人レーンを通ったら、記録はされていますとの事でした。
お騒がせしました☆
ADVMに向けてライトステーの修理に全力を尽くします。
よろしかったら、ADVMにもご参加ください!
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航
at 2008-08-18 21:40
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>あかつ隊長
先日はお疲れ様でした&ありがとうございました!
長旅の最後で、とても楽しい思いをさせていただきました。
今度はもう少しハードに!?遊びましょう(笑)
夜間走行は引き続きお任せください!
先日はお疲れ様でした&ありがとうございました!
長旅の最後で、とても楽しい思いをさせていただきました。
今度はもう少しハードに!?遊びましょう(笑)
夜間走行は引き続きお任せください!
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銚子
at 2008-08-18 23:45
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こうしていつもブログを読ませて頂いていると、航さんらしい旅が良く伝わってきます。
良い旅でしたね。
ADVMでは航さんらしい旅の答えを期待しております。
その中での僕なりの答えが出せたらなとも、おもいます。
良い旅でしたね。
ADVMでは航さんらしい旅の答えを期待しております。
その中での僕なりの答えが出せたらなとも、おもいます。
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航
at 2008-08-19 20:13
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hassie
at 2008-08-24 01:02
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遅れ馳せながら、お疲れ様でした!!
とっても充実した旅だったようで何よりです(・∀・)!
お天気も良かったようですね~♪
今年は行けなかった北東北、来年は道南と絡めて
行ってみたいと思います。(^-^)
とっても充実した旅だったようで何よりです(・∀・)!
お天気も良かったようですね~♪
今年は行けなかった北東北、来年は道南と絡めて
行ってみたいと思います。(^-^)
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航
at 2008-08-24 09:22
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>hassieさん
hassieさんもお疲れ様でした!
お互いの戦勝報告はADVMの時にじっくりと(笑)
北東北・道南を絡める方が多いという理由がなんとなくわかりました。
陸を走って先っぽまで行くのはかなり大変です。
行き、帰りのどちらかフェリーが使えれば、かなりラクですね~
hassieさんもお疲れ様でした!
お互いの戦勝報告はADVMの時にじっくりと(笑)
北東北・道南を絡める方が多いという理由がなんとなくわかりました。
陸を走って先っぽまで行くのはかなり大変です。
行き、帰りのどちらかフェリーが使えれば、かなりラクですね~